スペック 本 体 :Macintosh Quadra840AV メモリ/58MB ハードディスク/500MB モニター :iiyama14インチ液晶モニター「TXA-3601GT」 キーボード:アップルキーボードII(使っていないLC575より略奪) マウス :Quadraに付属していたものを使用(アップル・デスクトップ・バスマウスII)
しかし・・・ 電源ケーブルをつないで、パワーオン・キーを”ポンッ”とたたいて異変に気が付きました。 いつもの「ジャ〜ン」という音がしないっ! 当然OSが立ち上がってきません・・・ 少し焦って、背面から延びているケーブル類を確認してみますが、すべてつながっています。 真っ先に疑ったのはハードディスクの固着。
原因をさぐる 「ハードディスクの固着」とは、回転軸に塗られたグリスが劣化して固まり、 ハードディスクが回転しなくなる現象。 データの読込が出来ないので当然OSは立ち上がってきません。 ケースを開けて、ハードディスクをドライバーの柄の方でコツコツと軽くたたいてみます・・・。 軽い固着ならこれで直るケースがあるのです。 しかし、変化はありません。 それどころか、落ち着いて耳をすますとハードディスクはちゃんと回っているではないか! そこで、本体側の電源スイッチで強制的に電源を落として、 ロジックボードにつながるケーブル類を全て抜き差ししてみましたが、特に異常は見つかりません。 仕方がないので、電源を入れたまましばらく放置してみると・・・ 数十分後に突然起動! ディスプレイにいつもの「MacOS」のロゴが表示されました。
原因をさぐる その2 こうなると怪しいのは電源関係。内蔵の電池か? ADBキーボードの「パワーキー」を押すと、電源制御回路内部のコンデンサが放電。 ↓ このときの信号が電源供給部に伝達され、まず「電源」自身がパワーオン状態に。 ↓ 続いてコンセントから5ボルトの電源を「電源」自身に供給することで、マックのパワーオン状態を維持。 これが電源投入時の一連のプロセスです。 マックには、この電源制御回路のコンデンサーを、 内蔵された3ボルトのリチウム電池で充電している機種と、 電池ではなく電源コードから流れる微弱電流によって充電している機種の2機種があります。 前者では電池が切れるとマックが起動できなくなり、 後者はコンセントから電源ケーブルを抜いたまま長期間放置すると起動できなくなります。 (しばらく誌面を賑わせたLC475が起動しないいトラブルの要因は、LC475が前者のタイプだから。) Quadraは後者の充電タイプで、しかも電源ケーブルは長期間抜かれていました・・・。 つまり、電池が自己放電して電圧がゼロになっており起動できないのではないのか、ということです。 念のためNCR(マックの修理を行うサービス会社)のK氏に問い合わせてみると、 やはり電池かメモリの不良の可能性が高いという話でした。
電池の値段 とりあえず電池を交換してみようということになったが、ここで衝撃の事実が・・・。 NCRで交換すると「修理」扱いになるので、修理費込みで10,000円!前後かかりますよ〜!とK氏。 (電池自体の値段は1,000円程度) しかもアップルとの取り決めで電池のみの販売は出来ないらしい・・・。 (※6月上旬の話) 自分で交換できる部分なだけに、これはバカらしい。(K氏もワッハッハッと笑ってた・・・) とりあえず数十分放置すれば起動はするので、ガマンすることにする。
電池をゲット! 2000年7月よりアップルが「在宅自己交換修理サービス」を始めたので、 ユーザーが部品だけをアップルより取り寄せて自分で修理することが出来るようになりました。 (もちろん自己責任) このおかげで、ショップによっては電池やケースのフロントパネルなどを置き始めめ、 先日、福岡・天神を訪れたときは「ジークス・天神」の「OAシステムプラザ」でこれらを見かけました。 (Quadra用の電池も980円で販売していた) 「管理人」は、ほかの備品購入のついでに、DTP通販カタログ「マルチ・ビッツ」(株式会社ミスミ http://www.misumi.co.jp/JAPANESE/DS/)で一緒に購入。(価格は1,000円) この電池、なんとイスラエル製だった。
Quadraの分解 Quadra800からPower Macintosh8500まで使われたこの筐体は、 ロジックボードを取り出すのが少々難しい。 「管理人」は何度もやっているのですが、やはり面倒くさいことには変わりがないのです。 筐体後部の4つのネジをゆるめ、前側カバーを前へスライドさせておいてから上へ引き抜く。 次にロジックボードにつながっているコネクターを計8つ引き抜く。 (内2つは反対側のほうにあるので注意) ロジックボードを固定しているネジ(1つ)をゆるめ、 金属部には触らないようにしながら、ボードを前にスライドさせて、 右上のツメを持ち上げながら手前に抜きます。 これで、やっとボードが外れます。 慣れれば5分とかかりませんが、最初はおっかなビックリで作業することになるでしょう・・・。
電池の交換と再組み立て 電池の交換はアッという間に終了。 電池をはめる場所も一目瞭然、迷うことはありません。(+−を間違えないように) それが終わったら、さっきの逆の順番でボードを筐体に組んでいきます。 筐体側に彫られているミゾとボードの切り欠きがあっていないと、うまくはまらないので注意。 コネクターも忘れず全て確実に差し込むこと! 小さなコネクターがいくつかあって、忘れやすいです。
再起動! さぁ、これで大丈夫!とパワーオン・キーを押します。 が!やっぱり立ち上がってこない〜(T_T)!! しかし、そのまま放置すると・・・90分後にやっとOSが起動し始めました。 電池ではなく別の原因なのか?と思いつつ・・・ 電池の+−を間違えたかもしれないと思い直して、再度分解(^-^;)確認するも、間違えてはいません。 おっかし〜な〜と再度起動させると・・・今度は30分で立ち上がりました。 その後も何度か起動させてみましたが、起動時間がすべてバラバラで規則性がありません。 考えられるのは起動用コンデンサーへの充電がうまくいっていないことですが、 そうなるとロジックボードを交換する以外方法がなく、お手上げです。 ネット上のマックユーザーの掲示板に助けを求めてみると 「PRAMをクリアしてみたら?」という意見があったので、さっそく実行してみます。
お手上げ PRAMクリア後も症状は回復しません・・・。 こうなると、間違いなくボード上の何らかの部品が死んでいるな・・・という予感が漂ってきます。 しかし、いまさらQuadraのボードは手に入らないだろうし、 そこまでするなら、Power Mac8100系のボードを買って組み替えたほうがはるかにおトク! でも、それで「040マシン」が無くなってしまうのは寂しい・・・。 というわけで、具体的な解決策を模索中。