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PowerMac G4/466をマルチモニター化してみる |
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メインマシンをG4/466に移行しました。 なぜかって?そりゃあ、8600改が突然(しかも仕事中)原因不明のトラブルに見舞われて、直しているような時間が無かったからですヨ!背に腹は代えられません。 いつ入れ替えてもいいようにアプリケーションのインストールやデータの移行を行っていたので、割とすんなり移行できましたが・・・。 |
8600改、暁に死す・・・? 8600改が突然の不調・・・。 Adobe Illustrator 5.5からCPSソフトリッパー(←EPSONのPSプリンタードライバー)を通してプリントアウトをしようとしたとき、1枚目は何の問題もなく出力されるのに同じデータで2枚目を出力するときに必ずエラーが起きる・・・。 システムを再起動させても、1枚目は出るけど2枚目はエラー・・・何度やっても同じです・・・。 CPSソフトリッパーを疑って、インストールしなおしてみましたが症状は変わらず。 そのうちAdobe Illustrator 5.5の動作が怪しくなってきたので(←前回作業時のパレット等の表示情報を覚えてくれない等)、これを期にG4/466と本体を入れ替えることにしました。 そろそろ入れ替えようとは思っていたんですけどね・・・。 |
魅惑の(?)Wモニター 8600改にはアップルの20インチモニターが繋がっていたので、G4/466でもこれをメインモニターに使用します。 G4/466に接続していた15インチのスタジオディスプレイはコネクターの規格がADCで、現在管理人が所有しているマックの中ではG4/466でしか使えないモニターなので、必然的にWモニターになってしまいます。 Wモニターにするには、ビデオカードが追加で1枚必要になりますが、とりあえず8600改に付けていた「ATI NEXUS 128」を流用することにします。(将来的には新規購入したいなぁ〜) 20インチモニターの電源をとろうと思いG4の背面に回ってみてビックリ! 背面にあるとばかり思っていたソケットがありません・・・・。 G4/400(AGP)にはあったのですが、ADCが採用されたG4(Gigabit Ethernet)以降は廃止されてしまったようです。 マック本体から電源をとることが前提の20インチモニターの電源ケーブルは形状が特殊で、普通のコンセントには挿すことができないので、変換ケーブルを買ってきて(写真1)事なきを得ました。 ただし、本体と連動して電源が入らなくなるのでいちいちスイッチの入切をしなくてはなりませんが・・・。 切るのを忘れそうです・・・。(※15インチモニターの電源はADCから供給されるので問題なし) |
左がG4/466(Gigabit Ethernet)で右がG4/400(AGP) グレーの電源コードがモニター用で、G4/466(Gigabit Ethernet)にはこれを接続するソケットが丸々なくなっている・・・ |
(写真1) モニター側のコネクターはメス型なので、延長する形でオス形状のケーブルを接続する。 ※写真はサンワサプライのKB-D33 |
拡張スロットの怪 ここで実験!G4/466に標準で装備されているビデオカード「ATI Rage 128 Pro」には、ADCの他に標準的なD-Sub15ピンのコネクターが付いています。 この両方のコネクターにモニターをつなげてみたらどうなるか(写真2)・・・・・答えはADCコネクター側のモニターしか映りません。 同じG4でもクイックシルバー以降のマシンは標準のビデオカードでWモニターが実現できる(らしい)のですが、さすがに・・・というか当然のようにダメでした。 |
(写真2) ダメ元でやってみたけど、やっぱりダメだった(笑) |
「ATI NEXUS 128」を8600改から外してG4/466にインストールします。 ここでちょっと問題が発生! G4/466には5つの拡張スロットがあり(1番はAGPスロットで、純正のビデオカードが挿入されている。残りの2〜5番がPCIスロット)、管理人のG4は何も拡張していないので、とりあえず4番に「NEXUS 128」を挿してみました。 ところが信号が出力されず画面は黒いまま・・・。 ドライバーは新規にインストールしなくてもよいはずなので(標準ビデオカードとメーカーが同じなので)原因は他にあると思い、本体に添付の「Power Mac G4の設置と準備」というマニュアルを読み返してみると、ありました。 なにげに5番から挿すように示してあるイラストが・・・。 もしかして、5番から埋めていかないといかんの?と、半信半疑ながら5番に挿してみると、問題なく出力されました。 2番、3番に挿したらどうだったんだろうか・・・? |
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疑問解決! 長らく疑問に思っていたこと・・・Wモニターにしたとき、モニター個別に解像度や色数の設定ができるのだろうか? 管理人自身や知り合いにWモニターで使っている人がいなかったので、ず〜っと分からなかったのですが、ついに解決!! [アップルメニュー]→コントロールパネルから[モニタ]を選ぶと、両方のモニターにそれぞれ「Apple Studio Display(1)」「マルチスキャンディスプレイ(2)」というウインドウが現れ、個別に解像度等を設定できます。 15インチ液晶モニターは1025×768pixelで画面解像度が固定なので、個別設定ができないと20インチモニターを使う旨味がなくなってしまいます。 |
左が主モニター。右がサブモニター。 このように両方のモニターにモニター・コントロールパネルが現れて、個別に設定調整することができます。 また、パワーオン時はADCに接続されたモニターが優先されるようで、20インチをメインに設定していても最初15インチApple Studio Display側に「Mac OS9」のロゴが現れ、起動途中から20インチ側にロゴが再表示されます。 |
左側の20インチをメインモニターに指定していても、起動時は右側のADCモニターが優先される。 両方ともアナログモニターだったらどうなるのだろうか? |
一般的には「Wモニターにすると画面が広がって作業がしやすい」と言われていますが管理人的には、ちょっととまどい気味です・・・。 画面が広がった分、視線移動が大きくなってしまうのが原因で、カーソルやファイルの場所を見失ってウロウロしてしまいます。HDやゴミ箱のアイコンが遠いと使いにくいので、エイリアスを作ってどちらのモニターからもアクセスできるようにしています。 理論上は1枚のデスクトップなのですが、見かけ上は2枚のデスクトップがあるかのように使っているわけです。 メインを作業エリアに、サブをパレットやフォルダウインドの表示に使っていますが、どういう形が使いやすいのか思案中といったところです・・・。 |
20インチモニター1枚のときは、このような具合ですが・・・ |
Wモニターにすることによって、このようにパレット類を分散して使うことができます。 HDやゴミ箱はエイリアスを作って、両方のモニターからアクセスできるようにしています。 |
さらば!レガシーデバイス!! プリンター(EPSON PM-300C)やスキャナー(ES-2000)は、もともとUSB・SCSI共用タイプだったので買い換えの必要はなし!ケーブルを買っただけで済みました。 MOドライブもG4用にUSB仕様のものをすでに使っていたので全く問題がありません。 ただ、管理人が使用していた周辺機器のほとんどはSCSI仕様のものだったので、使えないものがいくつかでてきました。 例えばYano製の230MB・MOドライブ、キャラベル製の2GB外付けハードディスク、YAMAHA製のCD-RWドライブ・・・当時のお値段で総額16万円相当がG4では使用不可機器と化してしまいました。 なんとも悲しいものです・・・。 これらは8600改を整備して引き続きセットで使用することにします。 |
やっぱりCPSソフトリッパーが変? セットアップが全て終わって、CPSソフトリッパーもインストール完了!試しにプリントしてみることにします。 ここでまたまた問題発生・・・。以前のシステムと比べて、画面と比べて色味が全く違います。 ドライバーの設定は以前と全く同じなのですが、蛍光色っぽい派手な色味で、「オフセット印刷じゃこんな色は絶対でない!」という色域がプリントされて出てきます。 悩むことしばらく・・・・。 ドライバーの設定を変えてみたり、Adobe GammmaやColor Syncの色あわせをやり直してみたり、とにかくいろいろやってみましたが全てダメ。 エプソンのサポートセンターにも問い合わせてみましたが、ズバリそのものという症例がなくて解決ならず・・・。 ただ、サポートセンターの方のアドバイスがヒントになって思いついたことがひとつ・・・。 それは、 CPSソフトリッパーをインストールしたときに自動的に組み込まれるはずのプリンタープロファイルをドライバーが参照しに行っていないのではないか?ということです。 |
OS8とOS9で異なる(?)ColorSync プロファイルの場所 OS8では[システムフォルダ]→[初期設定]→[ColorSync 特性]の中のプロファイルをシステムが読みに行くようなのですが、OS9では[システムフォルダ]第一階層にある[ColorSync プロファイル]を参照しに行くようなのです。 CPSソフトリッパーで使用するプロファイルは、デフォルトでは[システムフォルダ]第一階層の[ColorSync 特性]というフォルダに格納されるので(←少なくとも管理人のはそういう状態になっていた)当然、プロファイルがシステムに反映されていないと言うことになります。 管理人のプリンターはPM-3000Cなので[CPS PM-3000C **]と名前の付いたファイル4つと、エプソン・サポートセンターで言われた[EPSON_DIC][EPSON_Euro][EPSON_SWOP][EPSON_TOYO]の4つのファイルを[ColorSync プロファイル]フォルダに移動させてマックを再起動させてみました。 結果は大成功!ほぼ正確な色味がプリントアウトされてきます。 OS8.5以前と以後でシステムの構造が変わっていることによる、ちょっとした思い違いでこのような事態に陥ってしまったと言うわけです・・・。 ColorSyncの設定をカスタマイズした場合も、そのプロファイルが[ColorSync プロファイル]フォルダにないと参照されないので注意が必要です。 でないと、管理人のようにいくら調節しても出力(画面や印刷)に反映されない!と悩むことになります・・・・・・。 |
こんなに苦労するなんて・・・ OSを8から9へ、本体をG2からG4に変更するだけでこんなに悩むとは思いませんでした。 もっとも仕事用マックでなかったらもっと気軽に移行できていたと思いますが・・・。 もう1台のG4(AGP)なんて、完全に遊びマックなので、もう何が起ころうとも「まっ、いいかぁ〜」で再起動かけておしまい(笑)。 これで近い将来にMac OS Xに移行しなければならない時がきたら、さらにアタマの痛いことが起きるのでしょうね〜。 G4(AGP)の方にはOS X(10.1.2)を入れているのですが、全く使っていないのでノウハウは限りなくゼロ。 わざわざOS Xで使わなければならないソフトがないのと、400MHzでメモリ512MBくらいじゃ遅すぎて使う気にならないというのが大きな理由です。 CPUが1GHzデュアル以上でメモリも1GB以上でないと快適に使えないOS、という印象を管理人は持っているのですけどね・・・。 まぁ、来春以降に発売されるマックではOS Xでしか起動できない仕様になるようですから、使い始めるのはそういうマックを買った後でもいいかな?と思っているのですよ・・・管理人的には。 いやでも使わなきゃならないしね! |
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