|
EPSONスーパーファイン紙のはなし |
|
管理人は、[EPSON PM-3000C]というプリンターをメインで使っていて、プリント用紙も同社の[スーパーファイン専用紙]を愛用しています。 いろいろなメーカーの紙を使ってみた上で[スーパーファイン専用紙]が、色やディテールの再現性の面で相性が良いように感じたのでそうしているのですが、最近になって紙質が変わってしまったので、ちょっと困っています・・・。 |
新旧の比較(個人的感触) まず、製品名が「スーパーファイン専用紙」から「スーパーファイン紙」に変わりました。 そしてパッケージに、顔料インク・染料インクの両方に対応していること、ウラ面に紙厚と紙質を表すグラフが表記されるようになりました。 肝心の紙質はというと、旧製品に比べて新製品の方が厚く張りのあり、紙表面は旧製品の方が滑らかで新製品はややざらついた紙に変わっています。 新製品の方が、より普通紙らしい感じになり、鉛筆やインクペンによる書き込みが容易になりました。 旧製品のときは、ボールペンでないとペン先が引っかかって、うまく文字が書けなかったので、うれしい改良です。 しかし、カラープリントをしてみると別の面が見えてきます。 印象として、旧製品の方が全体的にシャープなプリント結果が得られるような気がします。 新製品では小さい文字がつぶれ気味で、インクを吸いすぎるのか色が全体的に濃く印刷されるようです。 ところが、色味的には新製品にプリントしたほうがやや派手目で、対して旧製品にプリントした方はしっとり落ち着いた色調になるようです。 |
上段が「旧スーパーファイン専用紙」、下段が「新スーパーファイン紙」に同じデータをプリントしたもの。 左の夕暮れの風景では、「旧スーパーファイン専用紙」の方が夕暮れらしいトーンが出ている。 「新スーパーファイン紙」の方は全体的に青みが強く不自然な感じだが、軒下の照明はこちらの方がコントラストが効いて明るく見える。 真ん中の写真では、新旧を比べてしまうと「旧スーパーファイン専用紙」がやや眠たい感じ。 「新スーパーファイン紙」の方は、特に赤色が派手目に出ていてキレイに感じられる。 [画像のデータ] Adobe Illustrator 5.5Jに、CMYK変換したEPS画像と、文字・オブジェクトを配し、 「EPSON CPSソフトリッパー4」を使って「EPSON PM-3000C」より出力。 それを「EPSON ES-2000」で、1枚の絵としてスキャンしレベル補正で紙の部分が白く見えるように調整している。 |
困ったこととは? 管理人はデザインの仕事をしているので色に関しては(比較的)気にする人なのですが、紙が変わったことで以前とかなり印象の違った色がプリントされる様になってしまったので、少々困っています。 見慣れれば気にするほどではないレベルかもしれませんが、新旧のプリント結果を見比べると、新製品の方が色再現性、細部再現性において(?)なのは一目瞭然です。 デジカメ写真をプリントするときには派手目な絵づくりは良いかも知れませんが、デザイン・DTPユーザーが使うときには邪魔な存在でしかありません。 もともとエプソンの純正インクやプリンタードライバー(CPSソフトリッパー4)がオフセット印刷の色をシミュレートできていたかというと、必ずしもそうでないため、紙質がかわって色味がさらにズレるのは困った状態です。 顔料インクに対応させるために、紙表面の加工を変えたのが原因だと思うのですが、我々プロユーザーのことも考えて、さらなる改良をエプソンさんにはお願いしたいところです。 (←紙質が変わったら、事前にそういうアナウンスもして欲しいですよね〜) |
|
|
|
Copyright(C) DigiCat Some rights reserved. |