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Cinema Display20インチとG4/MDD1.25GHzを買ってみた
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長らく愛用してきたAppleの20インチモニターの調子がおかしくなり、モニターを買い換えなければならなくなりまた。
そこで、憧れの”Apple Cinema Display”と、ついでに(?)Power Mac G4/MDD1.25GHzを新調することにしました・・・。
なんか色が変よ?
ある日仕事をしていると、突然画面が赤っぽくなった。
しばらくすると元に戻ったのですが、その後も青っぽくなったり、黄色っぽくなったりと、規則性なく画面の色味がおかしくなります。
もう7年近く酷使しているモニターだし、使用頻度も高いのでそろそろ壊れてもおかしくない頃合いではあるのですが、ん〜困りました。
Wモニターのサブ側、Apple Studio Disolay 15インチの方はまともなのですが、さすがに15インチで作業するのは辛いので、メインモニターの買い替えを検討せねばなりません・・・。
もう半年もってくれたら購入資金も貯まっただろうに、予定外の緊急出費は辛いです!
憧れのApple Cinema Display・・・
前々から興味があったのは、アップルのシネマ・ディスプレイ。
デジタル入力でDTPにも使えるハイクオリティ液晶ディスプレイというのが売りです。
しかし、本当にCRTと比べて遜色がないのか?という点においては厳密な比較が出来ないので疑問です。
が、ちょうど新型が出たタイミングでしたし、歳もとったので重いのはもうイヤ!(笑)ということで、シネマ・ディスプレイに即決!!
20インチと23インチでちょっと迷いましたが、3インチしか違わないのに8万円も違う値段設定に納得できなかったので、20インチに決めました。(
ちなみにCRTでも19〜22インチクラスのものは8〜13万円台とまだまだ高価。Cinema Display 20インチほどの高性能液晶モニターが15万円後半で買えるというのはとてもお得なのでは・・・)

ところで液晶モニターもずいぶんと価格が下がってきました。
以前、三菱の17インチを購入したときも思いましたが、今回19インチで8万円台(国内有名メーカー製)という製品を見たときは唸ってしまいました。
しかも、カタログスペック上ではCinema Displayにも劣らない、かなりの高性能機です。
実は安さにつられてこの機種も検討したのですが、やはりCinemaの勝ち!表示品質が全然違います!!
カタログ上の数値ってあてになりませんねぇ〜。
一番ガッカリしたのは、画面を明るくしようと輝度調節ボタンをいじってもほとんど変化がなかったこと・・・。
画面もなんだかボヤッとした感じで発色も鈍く、バックライトもビデオ回路も弱いのかなぁ〜という感じがしました。
ベゼルが薄くなったので見た目スッキリ。
前モデルにはない、モニター下にできるちょっとしたスペースがうれしい。
ついでに?
ここからが管理人の悪いクセ・・・。
ディスプレイの画面解像度が上がるので、Power Mac G4/466GHzに付けているビデオカード(ATI NEXUS 128)では表示できないだろう。
ビデオカードを新調しなくては!ADCとDVIが使えないといけないから、どこかで並行輸入品のRadeon 9000 Pro Mac Editionを手に入れて、ついでだからCPUも1GHzくらいのものに交換して、ハードディスクも調子が悪いみたいだからこの際、高速で容量の大きいものに交換してやろう!!
さて総額は・・・・・・もう少し足せばPower Mac G4/MDD1.25GHzが買えるなぁ・・・(笑)

そこに運悪く(?)OS9起動Power Mac G4/MDD1.25GHzの生産終了のアナウンスが!!・・・。
迷いました・・・。
いちばん出費が少ないのはアップグレード。でもこのチャンスを逃せば、OS9起動のマックは2度と手に入らない可能性があります。
しかも、いろいろな部品をアップグレードするよりは安全確実!
しかし、またマック筐体が増えてしまうっ!!体は1つしかないのに・・・。(←2週間くらい悩んだかな?)

ここで、悪魔のささやきが・・・。
「ウチの在庫もあと僅かなんで、思い切って買っちゃいましょうよ!アップルストアで買うよりは安くしますよ〜」。
たまたまやって来た事務機屋さん(地区担当者が変わった挨拶をしにきた)に、シネマディスプレイとアップグレード用品の見積もりを頼んだら、そんなことをささやかれてしまい、実際見積もりをとってみたら512MBメモリ2枚込みで(総額から)10%強安かったので、決めてしまいましたとさ・・・。
う〜ん散財です・・・。
吸気口がマジンガーZの口(?)みたいで、これはこれでミョ〜にカッコ良いかもしれない・・・。
後ろはこんな感じ・・・。カッコ悪い!普段あまり見ることはないけど・・・。
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DTP・印刷業界がOS9にこだわる理由
実際、OS XっていいOSだと思いますよ〜。というか新しいアプリケーションを使おうと思ったら、もうOS Xでないと動きませんっ!ていうのが多い。
インターネットでも「最新のFlashプラグインが必要です」って言われるような凝ったページはOS9では見ることが出来ない。(←最新バージョンがOS9に対応していないため)
なのにOS9にこだわらないと仕事にならないというのは、制作側と出力側、おもに出力側の都合によるところが多いのです。
「OS Xには対応していません」という印刷屋さんがほとんどなのだ。
ハード、OS、アプリが一度に全部変わればトラブルが出るのも無理はないことです。
しかも、印刷機を含めたシステム入れ替えは相当の資金力を要求されるからハードルはめちゃくちゃ高い。
これは制作側(管理人のようなフリーでやってるデザイナーとか)にも言えることで、マック本体は既存のG4などを(アップグレードなどして)使うにしても、アプリケーションやフォントを対応したものに買い換えるのは相当な資金的負担を強いられます。
だから状況的に「OS Xにはできない」という話になってきます。
「OS Xは、DTP・印刷業界では普及しないかもね?」などという人もいるくらい・・・。まぁ、そんなことはないと思うけど・・・。
「いま正常に動いているものをわざわざ替える必要があるのか?」という心理もありますよね。
まぁ、そんなわけで管理人も仕事用マックに関しては当分OS9でいくつもりです。買っちゃったしね(笑)。
評判の悪かった、むき出しのスピーカーですが・・・
いつのまにかプラ製のスピーカーグリルが同梱されるようになったみたいです。
装着するとこんな感じ。あんまりカッコ良くない・・・。
標準では256MBしかメモリを搭載していませんが、管理人は512MBを2枚追加して、合計1.25GBとしました。
写真左上の巨大なヒートシンクと、背面パネルのおかげで装着しにくいのです・・・。
Power Mac G4/MDDはなんか変?
本体が届いて、すぐにやったのがハードディスクの増設。
まず、OS9で起動しておいて(デフォルトではOS Xが立ち上がる)、増設したHD(本体付属と同じ80GB)をドライブ設定で2つにパーテーションを切ってフォーマットします。
次に、片方のボリュームに本体付属HDの中から「システムフォルダ」「Applications (Mac OS 9)」「書類」の3つをコピーしてきます。
[コントロールパネル]→[起動ディスク]でシステムをコピーした増設HDのボリュームを指定して再起動をかけると、増設したボリューム内のシステムで立ち上がってきます。
これでOS9専用のシステムHDの完成。

同じHDの中にOS Xのシステムファイルが混在していると、あとで整理するのが大変だし目障りです。
HDを別にしておけば、OS X入りのHDは購入時のままにしておけるし、OS9専用HDに何かがあった場合でも、そっちで立ち上げればいいのでトラブルにも強くなるという訳です。
(この方法では、OS9の起動CD-ROMをつくることができないので、完全とは言い難いのですが・・・)
ただし、この方法が合法かというとビミョ〜です。
少なくともアップルは推奨していないはずなので、何かあったら自己責任で!ということになるのでしょうねぇ〜。
(2つに分けた残りのボリュームは、フォトショップ用の仮想記憶ディスクに使用。こうするだけでシステム側のボリュームのデータの並べ替えが置きにくくなるので、メンテナンスの回数を減らすことができます。)

びっくりしたのが、コンボドライブのドアを開けるボタン、強制再起動のボタン、インタラプトスイッチが本体についていないこと。
コンボドライブのドアはキーボードから開けることができるのでまぁ良いのですが、強制再起動のボタンがないのには困ってしまいました。
電源ボタンを長押ししてシステムを一旦強制終了してから再度電源を投入するしかないわけです。
これは使いにくい!なんで止めちゃったんだろう?と疑問です。
インタラプトスイッチが必要な人はそんないいないでしょうけどね。
ドライブベイの開き方が静かに(エレガント!)なったりと、進化のあとも見られるのですが・・・残念です!

あとは空冷ファンの音が噂に違わず、かなりやかましい・・・。
管理人は机の下に本体を置いているのですが、けっこう耳障りです。
ファームウエアのアップデートで改善されるらしいのですが、危険な香りがするので(笑)いまいちためらっています。
(←めんどくさいので、たぶんやらないような気がする)
OS Xで使うと若干静からしいのですが、OSによって空冷ファンの騒音が違うなんてちょっと不思議です。
制御プログラムが違うのかな?
快適この上ない20インチと15インチのWモニター。
Quick Siver以降のマックは、標準のビデオカードでマルチモニター環境を実現できるので出費も少なくて済む(?)
ただしADCとDVI以外の組み合わせでは変換アダプターが必要。
キーボードのタッチは若干堅め・・・マウスはまたしても純正は使わず(笑)
士郎正宗モデルだ!
左側のCinema Display 20インチと右側のStudio Display 15インチでは画面解像度が異なるため、テキストを表示させたウインドウを2つの画面にまたがらせると、こんなにも見え方が違う・・・。
画面の色が左右で違っているが、撮影時のモニターに対する角度の違いからそう見えているだけで、Cinema Displayが青っぽいわけではない。

すごいぞApple Cinema Display
ん〜キレイだし、広いです。
画面解像度が高いので、わざわざWモニターにしなくても十分な作業エリアが確保できてしまいます。
むしろCinema Display(1680×1050pixel)に対して、Studio Display 15"(1027×768)なので、左右のモニターで文字の大きさがあからさまに違って見えるのが気になります。
モニターのベゼル(フレーム)も非常に薄く、威圧感がありません。
まぁ、見た目のわりには重さが6.6kgもあるので決して軽くはないですが・・・。
しかし、何といっても発熱量が少ないのがいい!ほとんど熱を発しないので、気持ち机回りが涼しいような気がします。

使い始めは(CRTに比べると)クッキリ、ギラギラした画面に戸惑いましたが、気になる色再現もほとんど問題にならないレベルでは?と思います。
すでに2ヶ月近く使っていますが、「これはちょっと(色が)違うんじゃない?」といった場面には遭遇していません。デジタル接続なので、アナログ接続のロクにカラーマッチングもしていないようなCRTディスプレイよりは、かなり正確。(のはず!)
厳密に器機計測すれば何%かは違っているかも知れませんけどね・・・。
ちょっと気になるのは、電源ボタンと輝度調節ボタンの位置。
いちど調節してしまえばあまり使わない部分とはいえ、側面に付いているのは使いづらいです。
管理人のようにWモニターにして、サブが右側にあるとモニター本体の角度をいじらないと触ることができません。

もうひとつ気になるのがADCの廃止。
ADCはケーブル1本でUSB、電源、モニター信号を本体からディスプレイに供給できるというアップル独自の画期的インターフェイスだったのですが、今回のモデルチェンジで廃止に・・・。
この影響でUSB、Fire Wire、モニターの各ケーブルを別々に本体に接続しなくてはならなくなったので、設置がやや面倒になってしまいました。
また、ディスプレイ専用の電源アダプターが必要となるため足下から本体背面にかけてはスゴイことになってます!
(まぁ、もともとですが・・・)

さらに、ディスプレイ裏のUSBハブ、Fire Wireハブを使おうと思うと本体側のポートを各1つづつ塞いでしまうので、周辺機器の接続に悩まされる結果に・・・。
なにしろ、ハブを介さないでパソコン本体と1対1で接続しないと安定して使えない器機などもあるので、大変です。
DVI接続の方が一般的とはいえ、どうしてADCやめちゃったんでしょう・・・せめて、両方使えるようにすれば良かったのに〜と思う管理人でした。残念!

ADCケーブルと違い、DVIモニター、電源、USB、Fire Wireの各ケーブルが分かれている。
モニター本体を薄くするためか、電源部は分離されている。
大きさは110mm×85mmくらい。厚さも30mmあって、小さくも大きくもないビミョ〜なサイズ。
右側側面にある輝度調整ボタンと電源スイッチ。
モニターの設置状況によっては、とても使いづらい位置・・・。

総括してみる
買ったときからすでに型遅れの(笑)Power Mac G4/MDDはともかく、Cinema Displayは買って良かった!
満足度はかなり高いです!!
なにしろ発売開始時は50万円近くした製品が、画質も良くなった上に1/3の値段で買えてしまうんですから、当時を知っている人にとってはコストパフォーマンスも相当高いです。
ADC廃止は少々残念ですが、DVIになったことで汎用性は高まり、変換アダプターなしでどんなパソコンでも使えるようになった点はかなり評価できます。
きっと2〜3年後には30インチの液晶ディスプレイもこのくらいの値段で買えるようになっているんじゃないかと思いますが、現時点でCinema Display20インチはかなりお買得です!!(←話題性で買いたい人は23インチか30インチだけど・・・)

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